500時間耐久レースの前に 下北沢『くりはら』 経堂『水埜』

Hosanm2007-04-15



まったり地点を下北沢に決め、世田谷南部の陣地を取りにポタリング。(陣地取り…?)

適当にかつなるべく広いエリアをカバーできるように走る。ちょうどいい時間に下北沢に到着。今日のまったりポイントは、下北沢『くりはら』だ。

『くりはら』は好きな蕎麦屋のベスト5に入るが、それほど頻繁に行けないのが残念だ。営業時間が限られているからだ。金土曜日の夜と日曜日の昼のみの開店。しかも第三金曜日からはじまる週は閉店。昼夜あわせても年に100日強しか営業していないのだ。

6〜9月には、特に選んで『くりはら』へ行ってしまう。理由がある。この暑い季節、たいていの蕎麦屋の蕎麦がうまくない。「夏は蕎麦が劣化している」「秋の新蕎麦を待ってほしい」と言わずもがなにエクスキューズをされることが多い(かってにそう感じてるだけじゃないの)。口には出さなくても電波が飛んでくる(あぶない)。

でも、『くりはら』の蕎麦って、どの季節もむらがなく、味が高めに安定して「いつも変わらずうまい」のだよね。

これはすごいことだと思う。そもそも、もともとプロの蕎麦師(そんないい方あるのか?)じゃない。蕎麦打ちのうまいオヤジが、ついでに客にもふるまうようになったのだろう(たぶんね)。私的「オタク蕎麦屋」に認定済み。

定番の珍味三種盛りをオーダー。鱈子のにんにく和え・豆腐の味噌漬け・柚餅子の一品一品が好き心をくすぐる。蕎麦は十割の「もり」一種のみ。今日の蕎麦は(産地が書いてあったがこの店では気にしたことがない)いつものよりも緑色が薄く茶色だが、変わらずうまい。量も十分だ。ただし、ここでは薬味がない。(ほら、オタク蕎麦屋っぽいでしょう!)

そう、『くりはら』ではまったく薬味がつかない。オプションというわけでもない。そもそも、ないのだ。ほんとうは薬味好きなのだが…、ゆるす。蕎麦湯もはやりの特製とろとろではないのだが…、やはりゆるす。

満足して帰路につく。



GoogleEarth用の.kmzファイルはここからダウンロードできる。

と、気がつくと、なぜか経堂『水埜』の前にいるじゃないか。なんだこれは?
「食べとけ」というありがたいお告げかもしれない。お告げには素直に従おう、と入店。いつものやつをオーダー。蕎麦は「花巻」でお願いする。薬味の山葵(ここの山葵もきれいな緑色でうまい)を箸休めに、海苔の深いかおりを吸い込みつつ、ひさしぶりの温蕎麦を楽しむ。

今日もいいポタリングだった。どちらの蕎麦もつまみをおいしかった。これでしばらく休みはないんだろうな…。明日からゴールデンウイーク明けまで、500時間耐久レースがはじまりそうだ…などと、思いはすでに明日に向かっている。

でも、だいじょうぶだよ。いまは、風を感じて、ただ、走っていればいい。