八重洲大飯店「鳥煮込みそば」 古沓「胡麻すりチャンコ」

夜の裏浅草 浅草寺



昨日はミーティング三昧。13:30〜18:30の長時間、あてもなく様々なことをブレストする。ルールは簡単。思いついた事は何でも話していい。どんな馬鹿げたことでも、明らかに実現不可能だろうと思える提案でも、気にせず話してしまうこと。そしてそれを真剣に議論してしまう。
ま、ネタ会みたいなもんだと思ってくれたまえ。名称は「爆発ミーティング」という。爆発していいのは芸術だけではないのだ。

1〜2時間程度ならば社内の会議室でもいい。でも続けて5時間もやるから、会場はあえて外部に移す。社内にいては、呼び出されたり、資料を取りにデスクに戻ったり、休憩時間のついでにメールチェックをしたりで集中できない。というか現実世界に埋没してしまいがちだからだ。

会場はなるべく会議室っぽくない場所を選ぶ。ソファーがあったりしてくつろげる会場が望ましい。非現実感のある環境がいい。ホテルのスイートなんて最適だがちょっと高いね。それに、調べてみたがデイユースはないみたいだ。ま、泊まりたい人は泊まってしまえばいいので、この企画が軌道にのったら、そのうち使ってみよう。

外部でやるのははじめてなのだった。大成功。実現可能不可能を問わずいろいろな楽しい案が出た。ついでに現在の問題点も洗い出し一歩進めることができた。あっという間の5時間だった。

場所は日本橋を選んだ。日本橋で午後からといえば、ランチは『八重洲大飯店』。といえば当然「爛鶏麺:鳥煮込みそば」に決まっているのだ。日本橋で18:30に終了といえば…この際めったに行けない浅草あたりで宴会してみますかねと、そろって銀座線の民となる。浅草か…、といえば、『古沓(ことう)』にしばらく行ってない。古沓といえばもう「胡麻すりチャンコ」ですね。と、浅草寺を抜けて裏浅草を行脚するご一行様なのだ。

今日は会議から始まってビジネスの話かといえば、実はまた飲み食いの話しなのだが、いまさら誰もびっくりしたりはしないだろう。

久しぶりの八重洲大飯店の鳥煮込みそば、相変わらずうまい。
「とろとろになるまで土鍋で煮込んだ白湯スープは、極上のたんぱく質を含んでいるので精がつき、二日酔いなど疲れた肝臓を再生させます」
なんて上手なコピーだろう。調査によると、人口の50%はお肌の悩みを持っていて、人口の50%は肝臓に不安を抱えているのだ。【無作為に抽出した2名に直接アンケート。回答率100%】
どうだい、そそられないか? 加えて、新しくできていたランチセットの「ジャコ入り炒飯」もいい味だった。

片や裏浅草の古沓。何を頼んでもうまい店だ。コスパもすばらしい典型的な隠れ家割烹だ。
数年前、畏友S氏に連れて来て貰った。カウンターに着くなりS氏につぶやかれた。
「この店に男と来るのははじめてだ」と。
S氏の口説きスポットだとのこと。ちょっと緊張する。ひょっとして今日は告られちゃうんだろうか、と。

食べ進むうちに、料理のおいしさにだんだん緊張も解け、胡麻すりチャンコに至る頃にはもうすっかり、この際だから告られてもいいか…どうなってもいいけんね…気分いっぱいになってしまっていたのだ。
でもだいじょうぶだよ。告られることも何のアフェアもなく、無事二人宴会は終了したのだった。

それ以来、場所も場所だし古沓再訪のチャンスがなかった。で、日本橋でミーティング。その後の飲みは浅草あたりでどうと誘ってみれば否もない、ということなので、もう「イマココ! 東京都台東区浅草3-31-4」「古沓なう」になってしまうのだった。

んなわけで、上質のたんぱく質、小魚の群れ、刺身に白子、胡麻いっぱいに野菜ども、等々、何て美味かつ健康的な食生活の一日。ほんとうは酒を控えればもっと健康的なんだけど。ね。

ま、それだけの話。



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