端っこ先っぽ好きポタ 第四回(大田区島巡り)

東京港大田区側ポタ



このポタもすでに四回目。一回目は2007年10月豊洲・潮見・佃島あたり、江東区の運河を攻めた。
二回目は2008年4月。やはり同じ江東区東京港の東側を重点的に攻め、若洲海浜公園の先っぽまで行った。
三回目は2008年10月江戸川区まで足をのばし、ネズミの国の外側を一周した。

四回目は東京港の西側。築地本願寺より、港区と品川区を通って大田区へ。目指したのは、城南島、京浜島、昭和島。島と公園と埠頭とコンテナ満載の一日となった。

いつものようにウルトラマン像より出発。超のつく好天。日差し一杯。初夏のような気候。しかも、日陰のほとんどないエリアのポタだ。スタミナをつけるため、朝食は久々の初台『加賀』。オーダーしてから分厚い野菜かき揚げをその場で揚げてくれる、例の立ち食い蕎麦屋だ。蕎麦に乗せ汁をかけるとジューッと音がする。

このポタグループのコンセプトは決まっている。端っことか先端とか直角とかジャンクションとかコンビナートとかを求めて走る。なごみとか癒しとか、あ〜やっぱり自然が自然だなあ、とかの軟弱なものを求めない。道なき道までどんどん変なところまで入って行ってしまうこともあるので、全員MTBで参加だ。節目では当然うまいものを食べる。

10時。いつもの基点「築地本願寺」に整列。
今回から、プログラマの皮を被った営業マンの「ひつじさん」が加わって計五名になった。初参加のひつじさんもMTB好き、好奇心は超旺盛、飲みの場には必ず居合わせる、という我々のメンバーになるために生まれて来たような人だ。

その後はこんな感じだ。





・・・・・文章を書くのがめんどうくさいわけではない。

あのあたりに行くのなら、昼食は、もう、他の選択肢はない。大田市場内の『富士軒食堂』で豪華海鮮丼だ。ところがなんと、残念ながら名物の「海鮮富士丼」はネタ切れ。第二選択肢「三花丼」。うに、いくら、ネギトロがいっぱいの豪華版だ。が、わたしは頼まない。なぜならば悪魔のキュウリが乗っていたのを思い出したからなのだ。PLUTOに破壊されたロボットか、薔薇の名前の修道士か、犬神家の呪いか、突き立てられたカニの爪が哀れをさそう。

60キロ弱走って、築地本願寺でいったん解散。自宅から走ってきたわたしのメーターは80キロを越えている。暑さと日差しに疲れた。日焼けしてすでに顔は真っ赤だ。こんな真っ赤な顔をしていては、恥ずかしくてこのままでは帰れない。なあ〜に、だいじょうぶだよ、酒の匂いで顔の赤さをごまかしてしまえばいいのだ。と。しかたなしに、銀座二丁目の居酒屋『三州屋』によって何度も乾杯。

実は、貴重な『三州屋』情報を入手していたのだ。
「月曜日に三州屋に行ったらまだ牡蠣フライがあったよ」と、牡蠣友よりメール。
「今週いっぱいあるそうだ」

ムむム。今週いっぱいというと、11日の土曜日にはまだあるに違いない…! でも、土曜日も"今週いっぱい"の対象になるのだろうか? それも、最終の夜に行ってもまだあるのだろうか? しかも、翌日は休日の日曜日だ。仕込みに手加減をしてしまうのではないだろうか…。等々。

各人それぞれに自転車を処置して、ちぢに乱れそめにし心をかかえて暖簾をくぐる。あった。十日ほど前に別れを告げたはずの牡蠣フライに邂逅。

その後は三州屋の例にもれず、いつもの"ヒカリモノ"三昧。忘れずに「鳥豆腐」も食べて、さらに顔を赤くして帰路につく面々であった。

翌日は、浜松町の駐輪場に預けてあった自転車を引き取り、ひとりで帰路ポタ。往路と重ならないような道を走る。気がつくと、そろそろ11時半じゃないか。数キロ走れば高田馬場『もり』だ。この季節、ひょっとすると"桜切り"があるんじゃないかと、突然、北北西に進路を取る。

「もり」の付く蕎麦屋は臨時休業が多いことで有名だが、なぜか高田馬場『もり』ではいまだ全勝。もちろん今日も。ちょうど店主が暖簾を出しているところに到着。
"桜切り"じゃなく"桜海老切り"だったが、これもまた風情のある変り蕎麦だ。

その後は、走りなれた神田川をさかのぼって帰宅。
楽しくおいしい週末だった。二日間で120キロ走った。



hosanm@gmail.com