牡蠣週間から牡蠣強化月間へ

『廣田』の直径10センチのカキフライ



今週は牡蠣まみれの一週間だった。

月曜日から飛ばした。
新歓飲み会でオイスターバーへ。
生牡蠣、焼き牡蠣、牡蠣ソテー、牡蠣フライと・・・・・何個食べたのだろう。おいしくて数えるのを忘れてしまった。うめえ。

続いて『廣田』で直径10センチはあろうかというソフトボール状カキフライ。牡蠣が何個入っているのだろう? あまりの迫力と旨さに、いくつ入っているか数える暇がなかった。お代わりもしてしまった。クゥッ!

さすがに「牡蠣食べすぎ」と思い、翌日のランチは他のものを食べるつもりだったが、通りすがりに「本日のランチ"カキフライ"」を見つけてしまい迷わず入店。中粒が!五個ではなく!六個! うれしい誤算。すばらしい。

昨夜は牡蠣鍋。思わず「牡蠣大盛りで」と頼んでしまう因果なわたし。なぜか本日自宅では牡蠣のチャウダー。気を利かせて牡蠣がいっぱいだ。クリーム味もいいね。

今季は何個食べたのだろう? 途中で数えるのを忘れてしまった。300個近いだろうか。でも、まだだいじょうぶだよ。あたっていない。何かそろそろ来るような気がしないわけでもない。過去三年間あたっていない。そろそろ臨界点というか閾値を越えるような気がするのだ。でも、やめない。
だってもう三月なのだ。牡蠣の季節が終わろうとしている。これから最終コーナーだ。まくってまくりまくるのだ。

アレルゲン検査をすると、好きな食べ物の反応が出るらしい。バニラの反応が強く出た人がいる。本人は「そんなにバニラ食べてないいんだけど…」と自嘲ぎみに恥じ入っていた。その気持ちはよくわかる。わたしだってそんなに花粉を食べた覚えはないのだ。

食物アレルギーは恐い。何人か知っているが、かわいそうだったのは"タマネギアレルギー"のY君と、"卵アレルギー"のT君だ。タマネギがだめだと、基本的にひき肉料理が食べられない。スープ類が恐くて飲めなくなる。卵アレルギーだとパンやケーキ類が食べられないだけでない。卵はフライや麺類等々いろいろな食材の下味に使われている。

卵アレルギーのT君と一緒に海外に行ったことがある。アレルギー体質である旨を事前に航空会社に伝え、食事のリクエストを出していた。彼専用に並べられた機内食もじっくりチェックしていた。にもかかわらず、食後、突然体中に発疹が出た。呼吸が苦しいと訴え始めた。練り製品の製造過程で卵が使われていたらしい。T君は最初の寄港地バンコックから東京に戻った。

「お前はアレルゲン検査をしたのか?」って?…恐くてやっていない。だって、何がでるか薄々わかっているもの。
おそらく強く反応がでるのは蕎麦だろう。だからって、必ずしも"ソバアレルギー"になるわけじゃない。毎年わたしの数倍蕎麦を食べている人を何人も知っている。その人たちを指標にすればいいのだ。彼らが倒れるまで食べ続けて、その時点で止めればいいのだ。

酒で同じようなことを考えたことがある。大学の呑兵衛の教授三人を目安にしていた。「彼らがだめになったら止めよう」と。で、その結果なにがおこったか…。
わたしだけが生き残って、いまだに酒を飲み続けている。



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