はい。花粉症です。

アンデス×2



まさかね。このわたしに限ってと思っていた。四年前にカミングアウトした。

花粉症になってしまったということを認めたがらない人が多い。そうだよね。これって、一種の「不治の病」だ。基本的に直らないのだ。「悲劇性の欠片さえない不治の病」…、認めたくないよね。

直ったと話す人もいる。知っている限り、「直った」人は、より深刻な病に罹ったケースがほとんどだ。そんな場合じゃないのだ。
そうそう、出産から子育ての期間に直ったという女性もいた。ホルモンの関係なんだろうか?それとも、彼女も「そんな場合じゃなかった」のだろうか。

この花粉症が自転車好きにはつらい。城西地区で、自然を求めて走るということは、よりグランドゼロに近付くということだ。そんな危険な場所で、数時間も有酸素運動をしている。被爆度は高い。

しかもわたし、頭と顔を覆ったり締めつたりするものが苦手なのだ。サングラス?大嫌い。マスク?問題外。帽子すらだめ。
ちなみに、中高生時代は、学校側とバトルモードで無帽で過ごした。モーターバイク趣味に走らなかったのは、ヘルメットが嫌だから。着用義務のない海外でしか乗ったことがない。
自転車は、ヘルメット着用が義務付けられるまで続ける。

普段ならば眼が乾く程度だが、花粉の季節10分も走ると眼がチカチカしてくる。止まると一気に鼻汁がじゅるじゅるだ。目当ての蕎麦屋に入る前は、必ず体中の花粉をはらい、鼻を何度もかむ。入店後は、オーダーどころか、ご挨拶もそこそこにトイレに駆け込み、手と顔と目玉を取り出して洗う。

そんな思いをしてでも、水ぬるみ花が咲きかけたこの時期のポタリングは楽しい。蕎麦屋通いも止められない。



検査したら体脂肪が多くて…と悩む友人には、かならず自転車ライフを勧める。週末に普通に乗ってブラブラしてるだけで、体重が一割程度落ちるよ。健康的だろ。車で行くのが不便な場所や、いままで遠いと思っていた場所が以外と近いことがわかる。世界が広がって楽しいよオ。

しかし、すなおに「こっち側」に来る人は少ない。だってさァ、冬は寒いだろう、夏は暑いだろう、春は花粉だろう、枯葉の後ってすべるんじゃない、それに俺んちのあたり坂が多いし…。
ば〜か。好きにメタボしてろよ!

今週末も天気はよさそうだ。どこの蕎麦屋に行こうか?あそこもここもこっちもあっちもごぶさたしている。豪雨の後だ。花粉も多そうだが、また、川を巡って、木立の中で深呼吸して、花粉をせっせと取り込んでこよう。

でも、だいじょうぶだよ。季節が進むとかならず終わる。花粉症は変な不治の病なのだ。うじうじしてても状況は変わらない。能天気さは一生抜けない。