イタリア観光旅行(アッシジ〜シエナ)

Hosanm2007-12-01



というわけで…、Arrivederci Roma…なんて歌があったな。

ローマを後にして、次の宿泊地フィレンツェに向かう。どうしても「アッシジシエナに行きたい」と連れが主張するので、適当なツアーを探した。最適なのがあった。ローマから、アッシジシエナを回りながら、一日かけてフィレンツェへ、自家用車で連れて行ってくれる、というやつだ。

当日9時前、ホテルまで迎えがくる。同乗者はK夫妻のみ。計4人でゆったりだ。

ローマを9時に出発。片側二車線の整備されたフリーウェイを、メルセデスのワゴンは快適に飛ばす。
合計10時間の旅。行程はこんな感じ。

アッシジといえば「フランチェスコ」、シエナといえば「カタリナ」。二人とも、イタリアの背後霊…じゃなくて、代表的な「守護聖人」だ。さらに、アッシジシエナも中世の町並みを残していることで有名だ。
もちろん、わたしの目的は、建物と道路と町並み。



すでにローマで石造りの建物は見飽きているが、場所が変わると、それはそれなりに楽しい。ともに、世界遺産に登録された、イタリアを代表する中世都市だ。町並みを見ながらの散策だけで楽しい。さらに、石畳の道。・・・・・これは美しくない。

ローマ初日に感じて、そのまま全旅程を通じて、最後まで気になったのは「タバコ」だ。
2005年1月10日、イタリアでは「禁煙法」が施行された。鉄道はもとより、美術館、映画館、博物館などの公共施設、レストランやホテル、等々、すべての屋内・公共の場での喫煙は禁止なった。
でも、どの国のラテン人もタバコ好きだ。では、彼ら、住民は、フランスやスペインからの旅行者はどうする?・・・・・だいじょうぶだよ、外で喫う。

歩道で立ち止まっては喫う。歩きながらも喫う。灰皿なんてどこにも置いていない。携帯灰皿なんて存在さえ知らないだろう。道路に捨てる。道路は石畳のことが多い。石畳の隙間に入った吸殻だ。簡単に掃き出すことができない。一本一本拾わなければきれいにならないのだろう。だから、せっかくの世界遺産の町なのに、石畳の道はタバコの吸殻だらけだ。お前ら、喫うのはいいけど捨てるなよ!

ま、それはともかく、アッシジシエナも美しい町だった。両方とも小高い丘の上にあり、坂の多い町だ。そうだよね。昔、歴史で習った。イタリアの都市国家時代にできた町だ。他の国家というか都市間で戦争も多かった。当然、防御しやすいように、丘の上に都市を建設するだろう。
そういえば、ドライブ中に眼にした古そうな町はみな丘の上にあった。

駆け足だが楽しい小旅行だった。念願の町も見られたし。ひとつだけ残念なことがあった。運転手氏が、まったく英語が話せないということだ。
さすが観光立国イタリア、ほとんどの場所で英語が通じる。これは意外だった。フランスでもスペインでも驚くほど英語が通じにくいからだ。



せっかく何日か過ごす国だ。観光だけでなく、現地の人から、なるべくその国のことをききたい。5時間以上もいっしょにいるのだ。いろいろきいてみようと思い、せっかく、ずうずうしく助手席に座らせてもらった。選りによって彼に限って、まったく英語をしゃべれないとは…。

そんなこんなでフィレンツェのホテルに到着。荷物を置いて、夜のフィレンツェを軽く散策。さて、今日はどこでカルボナーラを食べようかなあ?