ひさびさの宇奈根『山中』で天麩羅と蕎麦

Hosanm2007-07-21



ひさしぶりの土曜日ポタリング
最近の土曜日はオフィスに行っていた。たまに休めても、決まって雨。で、次の土曜日ポタの目的地は、宇奈根で天麩羅と蕎麦。『山中』と決めていた。

ついでに『籠屋』で酒の仕込みもしようと出発。多摩川まではいつものコース、小田急線にそって和泉多摩川へ。世田谷通りの橋を渡る。

いつもなら、そのまま川崎側の多摩川堤防を走るのだが、今日は途中で多摩川から離れてみる。はじめてのエリアだ。住所でいうと高津区か。適当にぶらぶら走り、丸子橋を渡って、東京側に戻ろうと思っていたのだが、目論見よりも手前で多摩川にぶつかってしまった。
まったくの未踏地帯だ。次回はもっと大きく迂回してみよう。

丸子橋から二子橋の東京側が、多摩川ポタリングでやっかいなエリアだ。河川敷に歩行者/自転車道路がない。歩道すらない多摩堤通りとかいう道を走ることになる。しかたがないので、丸子川にそった北に膨らむコースを進むことにになる。


今日のログ、GoogleEarth用のTRKファイルのダウンロードはここから。


『山中』の前に『籠屋』に寄り、酒の仕込みをする。(おまえ、商売やってるみたいだなア。籠屋でもそう思っているぞ…)

ひさしぶりの『山中』だ。途中で電話をして、カウンターの端っこをキープしてもらっておいてよかった。座敷は満席。空いているカウンターも予約でいっぱいらしい。いつもの席でいつものやつを始める。その後もひっきりなしに客が訪れる。一人まったりしているが、外では待っている人がいるようだ。それぞれ数人のグループなので、わたしひとりが退いてもねエ、と思い、まったり続ける。

「いい感じで混んでいるね」とカウンター越しに話しかける。
「すいません。落ち着かなくて」
「いやいや、これでいいんじゃない」と。

「雑誌の取材依頼が来てるのだが…」という相談をいくつかの店で受けたことがある。店主としては、複雑な気分なのだろう。メディアに載るといきなり混み始める。現在のクオリティを維持しながらこなせるかと心配する。まちがいなく客層は一変してしまう。開店当時を支えてきた常連の入れるスペースは当然なくなってしまう、ということを気にする店主もいる。

「どんどん載せてもらえばいい」というのが、わたしのいつもの答えだ。気にしなくてもいいのにね。その店が好きならば、どんなに混んでも隙間を狙って行くよ。存続するということが「常連」への最大の貢献なのだ。で、どんな理由にしろ、行かなくなったら、その人はそもそも縁のある常連ではなかったのだ。

そうなんだよ。なによりも、好きな店はずっと続いていてほしい。少なくとも、いい店が経営難で閉店するなんて論外だ。だから、いい店は応援する。知人を連れて行くし紹介したくなる。

幸いなことに、好きな店が経営難で閉店したことはない。でも…、なくなってしまった、あの店この店…。そんな店のことをしっかり記録しておきたくて、わたしはこのブログを書きはじめたのかもしれない、なあ。