三つ数えろ その弐 桜満開世田谷北部〜杉並〜練馬 蕎麦『ふる井』

Hosanm2007-04-01



2007-03-30の日記で、ポタリングにひとつだけルールらしきものを持っていると書いた。「交差点ではまだ曲がったことのない方角へ行く」ということだ。
もうひとつある。「どちらに行こうか迷ったら狭い方へ行く」というルールだ。実は…、もうひとつある。「迷ったら上り坂へ行く」というものだ。

ただし、この三番目のルールは、常時適用されるものではない、というところが他と異なる。疲れているとき、今日はやめたいというときや、ちょっとなんかやだなと思ったときは、自主的に楽な道をとってもよい…ということだ。(そんなのルールになってないじゃないか)まれに、疲れていても、例外を選択することもあり、それは「もうどうなってもいいけんね」というときで、心身ともにかなり危険な状態に追い込まれているので、まだ未経験だ。ようするに…登り坂は…避けようと…している…わけではない…。

ま、ともかく、上記、グランドルールに、今日は「桜の木の方向に行く」という特別ルールが追加されているのだ。

とりあえずの目的地のみで、順路は決めず出港。目的地はココだ。
石臼挽き ふるまい蕎麦『ふる井』。

いつものポタリングのルールに従って(えッまだルールあるの…いいかげんな)、地図を持たず、住所のみで出発。11:30開店なので、この距離あたりまでならば、桜を愛でつつランダムに寄り道しながら、2時間かな、と09:30に出発。

桜を追いかけてあっち行ったりこっち行ったりで、ポタリングをおおいに楽しむ。いい天気だなあ。両岸から川におおいかぶさった神田川の桜はみごとだ。あったかいなあ。ポタの季節だなあ。気持ちいいなあ。と、そろそろお腹がすいて来たな、と電信柱の住所を見ると、もう「野方」じゃないか。そろそろだぞ。おッ「豊玉」という字が出てきた。ええと、住所は「中の2-6-5」と。ここは「南」だから、このまままっすぐ北上してみよう。・・・・・と、あった。目の前に「石臼挽き ふるまい蕎麦」の暖簾。走りだしてから初めて時計を見ると、11:30ぴったり。

いつもながら、自分の時間と方向感覚にびっくり。もうこれで、蕎麦がうまかろうがまずかろうが(蕎麦も味わえよ)、このまま雨が降ろうがブリザードが来ようが(来ないよ)、今日はこれで満足。

で、どうだったかというと、まいったなあ…。とてもおいしかった。びっくりするよう安い値段だった。また来たい。つまみも素材が厳選されていてTEN(満点ということだよ)。お通しのイカ塩辛も、とてもとてもおいしかった。夜も来てみたいを思った。

メニューと評価はみなさんが書いている。それを参照してほしい。

で、桜の季節だ。変わり蕎麦は、なにを隠そう(誰も隠していない)「桜切り」だ。はじめてなので、定番の「せいろ」も食べたい。「十割」もある。メニューには「二色蕎麦」もある。

となれば、お願いすることはひとつしかない。「桜切り、せいろ、十割で三色にしてくれないか?…!」と、とりあえず言ってみる。
快諾。お願いしてみるものだ。三色とも、どれも満足する味だった。この店はいいなあ。夜来よう。隣のひとが食べている白海老のかきあげもおいしそう。夜来たい。(わかったよ!)

満足して帰路につく。例によって方向だけ決めて、ブラブラ気ままにポタリング。やはり善福寺川の桜も見ておかなければ。と。上り坂が楽な(やっぱり上り嫌いなんじゃないか)大宮八幡宮から永福町へ。永福町といえば『黒森庵』。天気の良い日曜日だし、花見で散歩客も多いだろうと思いながら、ねんのために通りかかると一席空いている。幸運はありがたくいただく。
相変わらずおいしかった。幸運も蕎麦もごちそうさま。

今日も満足な「桜」だった。

最初から最後まで気持ちよく、52Kmも走ってしまった。はじめて走ったコースなので、帰宅後、期待してGPSを見ると、なんと設定をまちがい、途中までのトラックしか記録されていないじゃないか…。

ま、いいや。だいじょうぶだよ。GPSのTRACKログを残したい、というちょうどいい口実ができたということで、また近々『ふる井』に行けばいいんだよ。(ほんとうに、おまえ楽観的な)絶対、また行く!