平日に昼酒昼蕎麦三昧その壱『黒森庵』 Revisited


わけあって、思いがけぬ4連休。
いや、いや、いや、いやッ、困ったことに、昼酒昼蕎麦三昧の日々だ。堅気衆が働いている平日、昼酒だけでも快楽なのに、最高の蕎麦ともてなしを受け、至福のときを過ごしている。

8日(木)は、蕎麦好きのYさんと、『黒森庵』で待ち合わせ。さらにまた、店で思いがけない人にもお目にかかり、楽しい時間だった。ご主人(と呼ぶと嫌がられる)、閉店時間を大幅に、ほんとうに大幅に過ぎてのもてなし、ありがとうございました。

いつも人に言っている。「蕎麦屋でだらだらすんじゃねえよ。粋じゃないぜ!江戸っ子は蕎麦屋に一時間以上いると、尻に根が生えちまうんだよオ」と。
午後2時前から6時過ぎまで、4時間以上も居続けてしまった。でも、このまま尻に根が生えてしまっても良い、と思った。(自分に甘い)
それくらい楽しかったのだ。

実はこの店『黒森庵』、店内がオーディオルームというか視聴覚室(古い)になっている。打ち場との壁にスピーカーが設えてあり、壁自体が平面バッフルになっている。

むかし、オーディオに凝っていたころ、当時は(たぶん今でも)めずらしい、メーカーに媚びないインデペンデントのオーディオ評論家として高名だった(教祖様と呼ぶ人も多い)、長岡鉄男氏のスピーカー工作を読み、作ってみたことがある。
が、窓が多く、その他の壁面は本棚に囲まれた部屋では、十分な平面積も確保できず、せせこましい音で、そのまま挫折。密閉型に変更してしまった。


新装版 世界でただひとつ自分だけの手作りスピーカーを作る (講談社の実用BOOK)

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(おお、まだ、現役で本が出版されている…)


で、閉店後、ずうずうしくも居座って、蕎麦談義や自転車の話をしながら、店内は、ごく自然にロイヤル・アルバート・ホールになってしまったのだ。

中高音がクリアなのはもちろんのこと、低音も作られたボンボコ音ではない。素直に自然に伸びた低音が心地好かった。次はツェッペリンを持って行きますよ。

あ、肝心の蕎麦のことに触れていなかった、メニューにない蕎麦までいただき、とてもおいしかった。

ところで「菊姫」、今年はあと何杯飲めるのだろうか?ずっとだいじょうぶだよ、と言って欲しいのに。

黒森庵の詳しい情報はココにあるよ ⇒ つれづれ蕎麦 永福町「黒森庵」