『五感マーケティング』
なぜ何となく買ってしまうのかを、視角・触覚・聴覚・嗅覚・味覚の5つの感覚を刺激し、個人のココロに訴求するためのマーケティング戦略を紹介している。キーワードは「物語」と「感性」。
- 作者: 高橋朗,しりあがり寿
- 出版社/メーカー: ナナ・コーポレート・コミュニケーション
- 発売日: 2007/02/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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初心者、若者向けの本だが、とても勉強になった。表現自体も感覚を刺激するように考えられている。
マーケティングにちょっとでも興味があれば、
『なぜこの店で買ってしまうのか ― ショッピングの科学』
とあわせての一読をお勧めする。
以下、気になったところを拾い書き:
- インターネットによって、生活者は必ずしも受身ではなくなった。
- 生活者による情報発信と企業による情報発信の融合がはかられ始めている。
- 自動車メーカーは、走りに直接関係ない部分に付加価値を付けて、五感に訴える商品作りをしている
- 新車の匂いは意識的に付けている
- ドアを閉める時の音は売上に影響をあたえる
- ポルシェとハーレーダビッドソンはエンジンの音に、マセラッティは新車の匂いにこだわっている
- ビスケットを噛んだ時の音
→ 良い音のする素材、焼き方を研究
- 商品の本来的な機能や品質を上げることばかりを考えていると、価格競争に巻きこまれてしまう
- 商品と製品
- 製品は単なる「モノ」である
- 製品 ⇒(コミュニケーション戦略)⇒ 商品
- 物語は五感を刺激する 事実の羅列を物語に置き換えろ
- 実利的ベネフィットと気分的ベネフィット
- 製品の機能が同一化しているので、気分的ベネフィットで訴求する必要がある
- 気分的ベネフィットはパーソナリティが生み出している部分が多い
- モノではなくコトを訴求する
→ コトの価値がわかる人しかターゲットにならない
- オタク
- 世界観をつくれ、世界観は変えてはいけない
う〜ん、おもしろかった。いろんな箇所を刺激された。若者だけじゃない、おじさんたちももう一度勉強しよう。まだだいじょうぶだよ。