ライバル劉邦の蕎麦アレルギー

3日間180キロのGPSログ



いやイヤいや、三日間よく走った。

初日は中川を走ってみたくて京成高砂まで。本当は『名古屋』の田舎蕎麦を食べてみたかっただけなんだけど…。走行距離は65キロ。二日目が本番。隅田川の河口から始めて、荒川との分岐点の赤羽岩渕の水門まで。走行距離は70キロ。三日目、最終日は軽く流してクールダウン。
浜松町から運河に沿って南下。羽田空港を臨んで、大師橋より多摩サイを通って45キロ
GPSログはこんな感じだ

合計で180キロ走ったことになる。180キロというと、東京から首都高に乗って東名で静岡についてしまうのだ。直線にするとまもなく日本海だ。琵琶湖が一周できるんじゃないか? ドーバー海峡が渡れちゃうだろう。

たかが自転車のGPSログの話になんでドーバー海峡が出てきたかというと、ま、こういうわけだ…。

GPSライバルの劉邦がフランスに行ってしまったのだ。5〜6年帰って来ないらしい。腹立たしいことに仕事もしないでパリに行って走りまくっているらしい。しかも、ビアンキのロードを買ったらしいじゃないか。
シャンゼリゼ通りを走ったことがなければ自転車乗りとしてはずかしい…」などと言ってくる。
「俺たちはずっと26インチのMTBで道なき道を走破するのだ」との誓いは忘れたのか。そういうわたしも勢いで"チビ輪"を買ってしまったが…、とりあえず、裏切り者め!

環状線一周のログを送ってきたので、ちょっと見てすかさず削除してやった。くやしいじゃないか。あの街を自転車で走るのは楽しそうじゃないか。

でも。人生そんなにうまくだけいくわけじゃない。劉邦の奴、蕁麻疹が出てしまったそうだ。クレープに蕎麦粉が入っていたらしい。「ガレット」ってやつだ。そうなのだ、彼は蕎麦アレルギーの気があるのだ。かわいそうにねエ、あんなにおいしい食べ物なのに。

日本は蕎麦文化が発達している。小麦粉ではなく、あえて高価な蕎麦を使っているということが"売り"になっているからわかりやすい。蕎麦アレルギーならば蕎麦屋の半径50メートルに近づかなければいい。が、海外はそうじゃないのだ。ガレット以外にも、一素材としてさりげなく使っていることもままあるらしいのだ。

なッ、わかったろう?劉邦。そんな危ない所から早く帰って来なさい!
だいじょうぶだよ。またちゃんと遊んでやるから。酒を呑まない友人は少数だがいる。でも、劉邦、君はたった一人だけの蕎麦嫌いの友人なのだ。身体を大事にしておくれ。



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