イタリア観光旅行(初日)

Hosanm2007-11-16



ただいま!やれやれ(いきなりため息かよ)、イタリアに行ってきた。ひさしぶりの飛行機、やっぱり嫌だった。たくさん辛い思いをした。
ま、ひさしぶりのエコノミークラスだから、しかたないと思う。帰路がFIXできないし立ち寄りが多いという、ディスカウントチケットの恩恵のない環境で移動していたのに加えてマイレージグレードアップもあったので、永いあいだエコノミーに乗ったことがなかった。

びっくりしたのは、この季節外れに往復とも満席ということだ。途中で理由はわかった。「共同運航便:コードシェア便 (Code sharing)」というやつだ。
なるほど。これは航空会社にとっては便利なシステムだ。が、利用者としてはいつも満席で窮屈で息苦しくてたまらない。

航空会社とはひとかけらの利害関係も持っていない「いちげんの利用者」としては、空いてるフライトは最大の恩恵だ!と、身勝手にも言い切ってしまいたい。ビジネス利用のときも、空いてるとみれば最後尾席(忌み嫌われていたエコノミーの喫煙席にもかかわらず…)に遠征して、五座席ぶち抜きにして熟睡したものだ。

今回は、往復とも「上から読んでも下から読んでも」のエアラインだった。それにしても快適さのかけらもないフライトだった。狭い、イヤホンの音悪い、サービス悪い、うっかりしていると飲み物をくれずに通過してしまう、椅子は手でひっぱって起こしてやらないと戻らない、等々。ユーザビリティのかけらも感じさせない。
が、これもしかたがないか?何度も倒産の危機に陥ったエアラインだ。お国の政府の建設相に「売却先が見つかるのならばたとえ1ユーロで売却してもいい」とまで言われたことさえあるのだ。

思い起こせば、この数倍劣悪なエアラインにおもしろがって乗っていた時期もある。仕事の都合で日本〜香港間を頻繁に往復していた時期だ。
「毎回違ったエアラインに乗ってやろう」となぜか突然思い立った。当時は若かったこともある。それに、この程度の時間ならば「立っていても」平気だ(嘘々)。香港便を飛ばしている航空会社はほとんど網羅したはずだ。いろいろあった。甲乙だけならばいいが、丙丁つけ難いものがあった。

でも、でも…、飛行機自体、食事内容、クルーの教育等々、当時のアジア各国の国力からしても、お国の航空会社としては「こんなものだろう」と納得はできた。それはそれで楽しかった。

心底ひどいと思わせるのは、そこそこの国力を持っているにもかかわらず、「これはちょっとね」と思わせる航空会社だ。ワースト3の一角は、以前紹介した「空飛ぶツタンカーメン(別名:Fxyxnx Cxfxix)」だ。それにまさるとも劣らないのが「足掛け8年暮らした」あの国と、いまはなくなってしまったあの北の大国の国営航空だ。
この3社がだめな理由はそれぞれ違うと思う。が、共通点はある。それは、ホスピタリティの圧倒的な欠如だ。
その「ホスピタリティの欠如」という点において、上から読んでも下から読んでもも、まさに1ユーロ程度の価値しか感じられなかった。

そういえば…、かって「UAA」という航空会社もあった。フルネームは「Uxixex Axrxcxn Axrxixe」というらしい。でも誰もその名前で呼ばない。そのエリアでは「Use Another Airline」と呼ばれて恐れられていた。一度だけ間違って乗ってしまった。それ以来乗っていない。

・・・・・。そんなこんなで、やっとイタリアに着いた。ホテルまで移動。趣のある旧式のホテルのエレベーターがフロアに止まり切らず出られなくなった(!)などという、きわ〜めて些細なアクシデントもあったが、だいじょうぶだよ。旅はおおむね順調だ。
さて、明日からは「観光」だ。