理想とするネットワーク・コンピューティング

Hosanm2007-08-11



やっと新しいPCがきた。いったい何時間インストールとデータの移行に時間を使っているんだろう…。いいかげんに嫌になってきた。

使用中のPCが危ない、というときはには必ず何らかの兆しがある。予兆を感じ取って、事前に新PCを用意して、せめてデータ移行だけでも済ませておけば、こんな破目に陥らない。

が、日進月歩のPC界だ。少し待てば、ますますコストパフォーマンスが良くなっていくのがわかっていながら「あらかじめPCを用意しておく」なんてまねは、わたしにはとてもできない。(だから、懲りずに毎回こんな騒ぎをしてしまうんだよね…)

新しいPCのセットアップが嫌いなわけではない。むしろ好きなほうだ。嫌いなのはデータの移行という後ろ向きの作業だ。
いっそ、データなんかローカルディスクに保存できなければいいと思っている。そもそもハードディスクなんて付いていなければいいのだ。

そう、ネットワーク・コンピューティングというやつが長年の理想なのだ。

PCには、HDなんて下品なやつは付いていない。CPUと作業用のメモリだけだ。ソフトはブラウザーだけ。それだけでいいのか?なんていわないでほしい。だいじょうぶだよ。必要なアプリはWEB上にある。もちろんデータもWEB上に保存しておく。
どうだい。身軽でよさそうだろう?

だから仕事場でも自分のデスクはいらない。その日のその時の気分で適当な席に座って、そこにあるPCを使うのだ。

例えばこんな感じ…。

いつも同じ場所で仕事していると飽きてしまう。今日は天気も良いし、日のあたるところで仕事をしてみようか。
窓際のミーティング用の小さなテーブルにふらふら歩いて行き、備え付けのマシンのスイッチを入れる。起動は一瞬だ。昨夜寝る前に突然思いつき、書き始めた企画を仕上げよう。ブラウザーを立ち上げ、ワープロサイトにアクセス。気分一新。書きかけのファイルを開く。そうだ、この企画はこうしてみよう。いや、やはりこうした方が…。

そろそろ外出の時間だ。今日はアポとアポの間にちょうど1時間空いている。続きはその間に、インターネット喫茶でやろう。それにしても今日はいい天気だなあ…。

ファイルは、リアルタイムに、かってにセーブしてくれるので、思考の流れを妨げられることもない。ネット上の自分のスペースにファイルが安全に保存されているので、もちろん、どこでも作業の続きができる。ソフトウェアを固有のマシンにインストールしているわけではない。ネット上のものを使うので、どのマシンでも同じ環境で作業ができるのが健康的だ。

ずっと同じようなことを考えて、実現できる環境を探してきたような気がする。

いちいち、作業中のファイルの保存に気を使いたくないし、保存のためにファイル名さえ考えたくないので、『紙copi』を使っている。
同じ情報を繰り返し目にしたくないので、ニュースは、メルマガではなくRSSリーダーで読む。
会社と自宅で同じメールをチェックしたくないし、特にスパムからの選別作業というむなしい行為を繰り返したくないので、WEBメールサービスを使う。

ま、こんな風に、すべてをブラウザーだけで済ませたいものだ。そんな時代はもうそこまで来ている。(…。ようするにものぐさなだけ)