ユーザ指向は誰のため…なんて高尚は話ではない

情報アーキテクチャ



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セミナーとイベントまみれの一週間だった。月火は二日連続のSEO検索エンジン対策)。水曜日はGoogleCMSコンテンツマネジメントシステム)のお話。金曜日はオープンソースのカンファレンス。流れは土曜日まで続き、最後はIA(情報アーキテクチャ)関連のフォーラムだった。

どれも、それぞれの分野での特徴があり内容の濃いセミナーで大満足だったのだが、最後の土曜日で引っかかってしまった。四名のスピーカーによる計四時間の講演、情報アーキテクチャ概論、調査と検証方法、ペルソナによるモデリング、巨大サイト構築の際のモックアップ方法、それぞれはすばらしいのものだった。

「引っかかってしまった」のは会の運営方法だ。運営者サイドにまったくユーザへの気配りが感じられなかったからだ。いまあらためて考えてみればたいしたことじゃない。セミナー中、運営者どうしの私語や挙動がうるさかったり、運営サイドのカメラマンが会場をうろうろ、盛大にストロボをたいてホワイトボードがピカチュウ状態になるほど連射していたって!何に使うのかしらないが、断りなしに客席に向かって写真を撮っていたって!だ。

だって、セミナーの内容は大満足。お腹いっぱい。あんな程度のフィーで実践的な貴重な情報をありがとう物なのだ。フォーラムの運営自体が酷くてもそんなにむきになることではないじゃないか。と。それなのに、いい歳して大人げなく(すまん、意識はかなりガキだ)なんであんなに腹がたったのだろうか?

「お前のことだから、頭だけがいっぱいで、昼食を食べ損なって腹が減っていたんじゃないか?」と思ったあなたは鋭い。それはわたしにとって第一要因に違いない。ありそうなことだ。でもそれだけじゃあ、昨日の嫌な気分や、その結果やってしまったことがあまりに情けないじゃないか…。でもだいじょうぶだよ、ともう一つ理屈を付け加えてみると…。

フォーラムのテーマが悪かったのだ(得意の他への転嫁が始まった)。
だってだって、フォーラムのお題の"IA;Information Architecture"って、もろにユーザビリティとかユーザ指向とかに関わってくるのだ。それなのに目の前のユーザへの配慮はなし。なんか、利用されている講演者が気の毒になってしまったのだ。本人たちが意識していようとしていまいとだ。しかも困ったことに、このカンファレンスに賛同して継続参加して行こうと思っているにもかかわらずだ。

セミナーの内容が営業サイドの物で、どうやってユーザの無知につけこんだり、生半可な知識を出しぬいて儲けてかという、ヘヘヘッなテーマならばまったく気にならなかったのだろうね。

「会の規模に対して運営者側の物理的な数が少なくこれが限界」みたいなつぶやきもあったが、ユーザ(この場合は聴講生)にとってそんなの関係ない。ユーザは少額でも金と時間を使って、その場に来ているのだ。そもそもこれは運営者の意識の問題だ。倍の数で運営してもきっと変わなかったに違いないと信じる。
これは、やはりセミナーを定期開催していて、これからも拡大発展させて行こうと思っている我々の自戒でもあるのだ。

…と支離滅裂で(いつもことじゃないか)オチがない話になってしまった。昨日の夜、今日の昼と、続けてうまい物を食べて帰宅。軽く昼寝をしていい気分で、あらためて昨日のIA2010の事を思い出して、いるだけの…。
だから今日は読まなくていいって書いたじゃない。



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