「や」から始まる職業の人

Hosanm2009-09-05



地球上に異変がおこったら最初に滅亡するのは日本人だ、などと話して嫌がられたりする。

いろいろな国に滞在したことがある。帰国後にいつも感じるのは日本人のひ弱さだ。強弱はあるものの、どの国民もそれなりにしたたかに小ずるく頑健な自我を持ち続けている。

選挙があると翌日は寝不足だ。何が楽しいのかはわからないが、チャンネル渡りをしながら明け方まで開票速報を見てしまう。前回といい今回といい、日本人らしさが満載のショーとして見所が多かった衆院選だった。しかし、何て、雰囲気に流されやすく付和雷同の国民なんだろうね。

で、「郵政民営化」に続く今回は「政権交代」がそのお題。政権交代の目玉は「官僚支配の打破」だそうな。"官僚"なんていう魔界の生物とは、接触を絶っていればいいので興味はないが、"公務員"という腐海の生き物とは接触せざるを得ないのでそこそこ興味がある。
で、公務員って何人くらいいるのだろうか?ちょっと気になって調べてみた。

平成17年10月の国勢調査では、日本人口は127,767,994人。そのうち公務員数は3,500,000人程度のはずだ。2.7%強だ。各人が家族を持っているので…、なるほど「10人に一人は税金で暮らしている」といわれる根拠はこんなところにあるのだね。
この数は多いのだろうか?世界的にはどうなんだろう?もう少しちゃんと調べてみよう。

平成17年11月、野村総合研究所による『公務員数の国際比較に関する調査』という報告書があった。

それぞれの国の制度が異なる上に統計年がバラバラなので正確なデータではないが、週40時間労働に換算した人口千人当たり公務員数はこのようになる。

日本 イギリス フランス アメリ ドイツ
42.2 人 70.5 人 83.8 人 73.9 人 67.0 人

日本では対全人口の公務員比率が高いので"公務員天国"といわれていると思っていたが、こう見ると実は少ないのだ。じゃあ、何が"公務員天国"なんだろうか? だいじょうぶだよ。日本はちゃんと正しい役人天国なのだ。
同レポートにはこんな表も載っている。各国公務員総人件費だ。

古いし、わかりにくい表だね。わたしの解析能力をはるかに超えた表なので、いつもおいしそうな写真が一杯の"totoさん"のブログ『平凡な食卓での会話』からいただいておくことにする。

日本の公務員総人件費はイギリスやドイツとほぼ同水準らしい。で、人口千人あたりの日本の公務員数はイギリスやドイツより少ない。つまり、公務員総人件費を対GDP比率で見た場合、日本の公務員給与水準は相対的に高いということになる。
日本の公務員はイギリスの約1.5倍、ドイツの約1.2倍の給与なのだ。

だから、「公務員天国」と呼ばれるのだ。
だから、『週刊文春 公務員の生活おいしすぎる特集』なんて書かれちゃうのだ。

閑話休題。というか、本題に入る前に予定スペースが終わってしまった…。

永い間、「や」から始まる職業の人の半径100メートル以内には近寄らないようにしていたところ、最近、仕事上、多少関係を持たざるを得なくなってしまったのだ。といっても、カタカナのヤとか数字の8の「や」の方ではない。相手は「役人」ってやつだ。

あぁ〜ッ、いまだにお役人様ってこんな感じなんだ、と感じることがあったので書いておこうと思ったのだ。で、この話、次回の愚痴話に続く。でも、ま、たいした話じゃないからあまり期待しないでおくれ。



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