My Unfavorite Things
嫌いなものを重点的に攻めてみようと思っている。開き直ってしまったのだ。
きっかけその壱。
大嫌いな飯屋に行くことになってしまった。浮世の義理ってやつだ。
で、やはりというか、ダメさを再確認してきた。
やれやれ、相変わらず素材はすばらしいのに、味付けがだめ。刺身の原価率は高いのだろう。それは良くわかる。量も半端じゃない。でも、料理は素材じゃなくて「仕事」なのだ。
あわびは蒸すときに味醂でも加えているんだろうか?へんなほの甘さが口に残る。あッ、素材がもったいない。のどくろは煮汁が激甘。あ〜、素材がもったいない。せっかくのはも鍋だが、ポン酢が問題外。まさか、店の裏にポン酢の瓶が並んでたりしないよね…? あ〜あッ素材がもったいない。
酢の合わせ方で料理人の腕が判るというから、ま、仕方がないか。期待しなければいいのだ。身銭を切るわけじゃない。
その壱が決まった瞬間に思った。これからしばらくの間、「嫌いな店」にあえて積極的に行ってみようか、と。怖いもの見たさというか、不味いもの食べたさってやつだ。ストックホルムシンドローム患者としては悪くないネタだ。
等々、バカなことを夢想していたら、ちゃんと誰かさんはお見通し。偶然ではなくすべては必然だ。きっかけその弐が、向こうからやって来た。
実はというか、どこの誰かは知ってるけれど、わたし、古くからのテレビゲームオタクなのだ。昔々、日本中の喫茶店とスナックのテーブルが、一時的に「インベーダーゲーム」に席捲される前の話だ。ゲームセンターのピンボール群の片隅にひっそりと置かれていた「テニスゲーム」にはまって以来だ。まだ「ブロック崩し」さえなかった時代の話だ。
吐くほどテニスゲームがやりたくて、当時ウン万円も払って、テニスゲームだけ!しかできないゲームマシンを買ったこともある。思い切り家族にバカにされたのは言うまでもないことだ。
パーソナルコンピュータの時代になって、ウン十万円払って「Apple II」を買ったのは、ワープロや表計算を仕事に使いたかったからではない。ただただゲームがやりたかったからなのだ。
そう。Mistery House、Zork、Choplifter、Lode Runner、Archon、Pinball Construction Set、等々、懐かしいゲームたちだ。すべてやり込んだ。
でも、最も好きだったのはロールプレイングゲーム。Apple II ではもちろん、Wizardry と Ultima に決まっている…。
ええと、何の話をしていたのか…というと、嫌いなものの「きっかけその弐」の話だった。
嫌いなものリストのかなり上位に「ディズニー」というジャンルが入っている。あの厚化粧のおしつけがましい似非健全さが生理的に嫌いだ。だから、この手のゲームが大好きなのに、FFとディズニーキャラのコラボの『KINGDOM HEARTS』というゲームはやったことがなかった。
のに、ひょっとしたきっかけで手に入れてしまったのだ。そいつを。
はまりだすと、凝りだすときりがない。時間の余裕もないので、PS3 も Wii も Xbox も買わないようにしていた。なのにいまさら PS2 用ゲームだ。
ディズニーキャラはやはり気持ち悪い。なじめない。でも、始めてしまった。始めれば途中でやめられない。そのまま、一週間やっているのだ。
で、何が言いたかったのかというと。そんなやつを始めてしまったからには、このブログの更新頻度は極端におちるだろう、ということだ。この手のゲームってやつは、好き嫌いにかかわらず、同じ時間を喰うのだ。…。なら止めればいいじゃないか、ということは置いておく。
でも、だいじょうぶだよ。どんなゲームも必ず終わる。そのときには、嫌いな飯屋にたくさん行った後だろう。
というわけで、乞うご期待! どんなにそれぞれの店が嫌かを書いてみよう。