ヘッドフォン買わなくっちゃ…

Hosanm2007-06-10



ヘッドフォンが壊れてしまった。左右接合部の接触が悪くなり、左が聴こえない。インナーイヤー型だ。デザインはごついのだが、音質は気にいっていた。高音が多少シャリシャリしていたが、エージングが終わったのだろう、数ヵ月後から安定した音をならしていた。

また新しいのを買わなくてならない。値段も値段だが、このエージングの時間が煩わしい。スピーカーならば「この音もちょっとの間だからだいじょうぶだよ。今のうちに異質な音も楽しんでおこう」とも思える。気にしないようにすることもできる。が、鼓膜のすぐ側でなるインナーイヤー型はちょっとたまらない。

製品の寿命自体が何年もあるのならば我慢もするが、1年足らずの寿命に数ヵ月のエイジングを費やすのはもうこりごりだ。さて、次は何を買おうかと考えてみても、ぴったりするものが思い当たらない。

ヘッドフォンって選択が難しいよね。方式、重さ、扱いやすさ、値段。それに加えて今度は「強度」も考えなければならなくなってしまった。

音質と堅牢さから考えると密閉型なのだが、主に移動中に使用するので対象外。耳架け型は音漏れが気になる。外耳道の入口が小さいのだろうか、イヤーパッド型では耳から落ちてしまうのでダメ。
となると、イヤーピースを耳に押し込むタイプのインナーイヤしか選択肢がない。コードおよび接続部分が華奢で壊れやすいのを承知の上でだ。
で、そのイヤーピースがまた問題なのだ。

日々使用していると、イヤーピースが頻繁になくなってしまう。とりあえず時間がないときは、他のサイズで間に合わせているが、サイズ違いは音も悪いし落ち着かない。で、イヤーピースだけを買うことになる。不思議なことに多くの別売イヤーピースは「大・中・小」が各1ペアずつ入っている。謎だ。ヘッドフォンに付属しているならわかる。が、いまさら自分の耳のサイズくらいわかっているよ。ここで、あえて3サイズを買う人ってどんな人なんだろう。

しかも、ネットショップを見ると、そんなメーカーのそんな製品がすぐ出てくるんだよね。最近とみにダメになったSニーとかだ。(かっての栄光はどうした?がんばれ、というかがんばりすぎるな、というか…)

消費者の無知につけこんだ商売に違いない。「そんなもんだ」と思って、クリックしてカートに入れてしまう人が多いのではないだろうか。
これって、一種の「抱き合わせ販売」じゃないのか?しかも消費者がそうとは気付かない巧妙さだ。

最近はサイズごとに売っているメーカーもある。昔、オーディオマニアだったころに愛用していた「OーディオTクニカ」も、そのひとつだ。当時から、技術者心あふれる良心的な製品を作りつづけていた。オーディオから離れてしまい、ひさしく名前をきかなかったが、やっぱり良心的ないい会社なんだね。よし、これで決まり。次のヘッドフォンはオーテク製品を買ってやろう。…と、なぜか突然応援をはじめる今日この頃なのであった。