11月になっても、まだWeb 2.0って…どう?


Web2.0の提唱者として知られる、ティム・オライリーが10年ぶりで来日するそうだ。目的は「Web 2.0 EXPO Tokyo」の基調講演。

 その目的は、オライリー・ジャパンと、CMPテクノロジージャパンが、日本版の本格的なWeb2.0イベントとして11月15、16日に東京都港区の泉ガーデンで開催予定の「Web 2.0 EXPO Tokyo」の基調講演を務めるため。


 同EXPOは、毎年米国で開催されている2つのWeb2.0系イベントと提携している唯一の日本開催イベント。Web 2.0に関連するビジネスモデルや開発パラダイム、デザイン戦略など多岐にわたる豊富なコンテンツについて触れるカンファレンスが予定されるほか、ベンチャーが自身のサービスなどを披露する「Launch Pad」などが設置される。


 アドバイザリーボードには、ティム・オライリー氏はもちろん、Joiこと伊藤穰一氏、「ザ・サーチ」などの著書で知られるジョン・バッテル氏(カリフォルニア大学バークレー校ジャーナリズム大学院客員教授)、インプレスR&Dの井芹昌信代表取締役社長をはじめ、この分野での代表的なビジョナリストが名を連ねる。


 オライリー氏が10年ぶりの日本で何を話すのかが注目されよう。


ティム・オライリーは11月に何を語るか』
ITmedia エンタープライズより

11月開催とのことだが、そのころまだWeb2.0という単語が、もてはやされているのだろうか?

一時期の怒涛のリリースも勢いは衰え、新しいコンセプトのWEBサイトには、あまりお眼にかかれなくなっていると思う。
小バージョンアップ程度の、機能がちょっと追加されたようなサイトばかりだ。「それがマッシュアップというものなんだよ」といわれれば、それはそうかも知れないが…。そんな、お手軽ツマミ食いサイトが、WEBメディア総動員のニュースになるほどのものなのか…。ものたりないな。

しかし「Web2.0」とはうまく表現したものだ。さすがオライリー。これでいっきにWEBの世界が一新され、輝かしい新世界に入ったような、錯覚をおこさせる。

じゃあ、「Web1.0」って、なんだったんだろう?

Web2.0の特徴とされる、ロングテール集合知チープ革命、オープン化、口コミマーケティングマッシュアップ、…、そんなのWEBが始まって以来というか、そもそもWEBの思想そのものではないかと思うのだが…?
だから、こんなに10年以上もWEBにのめり込んでいるのだ。

ちょっと前まで、ガキのお遊びツールだったインターネットが(だから楽しかった、だから今後の発展が楽しみだった)、いまや、大人の金儲けの道具になってしまっている。しかも、結局、金儲け構造の中心にいるのは、旧態然とした「広告ビジネス」らしい。

WEBの登場のよって、世界は変わる、という夢を持たせてもらったときもあった。しかし実態は、「転回」ではなく「シフト」しただけだったようだ。
WEBはだいじょうぶだよ、ネ…?